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子供のスプリント強化①
足を速くする
『はじめに』
幼少期における身体の使い方で、まず初めに直面するのは『走る』という動作における身体の使い方ではないか。子供にとって足が速い(スムーズに走れる)ということは、運動面、精神面においても非常に重要なことであるといえる。足が速くなれば、運動や走ること、身体を動かすことが好きになる可能性が高く、また、現代における子供の運動不足、運動嫌いを改善できるのではないだろうか!
つづく
毎週金曜日はスプリント専門クラスもあります。
今回が最終回!!
子供のトレーニング(運動)において
についてお話します。
1.オーバートレーニング(根性トレーニング)
・・・反復回数の過多。(1セットあたり50回・100回等)
・・・「運動時間:休息時間」比が「運動時間≧休息時間」になっている。
・・・トレーニング時間の過多。
基本的にトレーニングのやりすぎ状態です。子供の症状として、食欲がわかない、モチベーションが上がらない、疲れが見える等です。
これは、オーバーユース(使いすぎ)による傷害の発生率が非常に高くなります。子供ができるといっても、ある程度数を決めましょう。
また、トレーニングや練習に対する集中力が低下する為、効率も上がりません。
2.高強度の筋トレ。
・・・ジャンパー膝の危険性。
筋トレ自体は、成長に合わせて行うのが一般的ですが、特に気をつけて欲しいのが『ジャンプ』です。
ジャンプのトレーニング(プライオメトリクス)は、低強度のエクササイズを選択し、フォームや身体運びを重点的に行いましょう。
ボックスを使ったジャンプや、連続ジャンプは、成長に合わせましょう。
3.充分なウオーミングアップを欠いた状態でのトレーニング(練習)
・・・柔軟性の低下、怪我の危険性、パフォーマンスの低下。
ウォーミングアップは(ダイナミックストレッチ)、筋に溜まった老廃物を取り除き、スムーズに身体を動かすことができるようにし、
柔軟性も高めます。「ウォーミングアップを欠くと確実に怪我をする」という意識を持ちましょう。
4.ネガティブな欠点の指摘。
・・・子供のメンタル的損傷。
ネガティブな指摘・注意は、子供の「やる気・意欲」を欠くだけでなく「メンタル的な損傷」を受けます。指摘をする際は、
前向きな指摘を心がけましょう。
5.トレーニング(練習)後、簡単なストレッチ等で練習を終える。
・・・筋肉の凝固。可動域・柔軟性の低下。疲労が溜まる。
しなやかな筋肉を作る為にはストレッチが非常に重要です。
トレーニング(練習)の強度に見合った内容を行わなければ筋肉は硬くなり、
パフォーマンスの妨げになるだけでなく、傷害を引き起こす可能性が高まります。
一部位あたり、30秒以上のストレッチが基本です。
6.反復練習の繰り返し。
・・・考えることの停止。慣れ。
トレーニングにおいて、できるようになったこと、
力がついてきたことに対して繰り返し行いすぎることは、身体が慣れ、
子供が考えなくてもいい環境を作ることになるので、ある程度できるようになったら新しいメニューを取り入れましょう。
(飽き防止にも繋がります!!)
1.コーディネーショントレーニング
・・・脳と身体の関係(神経系トレーニング)。
リズム・バランス・状況に合わせる動き・合図に反応・身体をスムーズに動かす・動いているものと位置関係をつかむ・道具をうまく使うのいずれか、
または、いくつか含んだ運動をコーディネーショントレーニングといいます。思ったとおりに身体を動かせることは非常に重要です。
2.低強度の筋トレ。
・・・成長ホルモン・骨への刺激等成長に関するものの向上。
「やってはいけないこと」で話したように低強度の自重エクササイズを選択し、フォームをチェックしながら行えば、
非常に有益なものだといえます。身長も伸びるかも!!
3.体幹トレーニング。
・・・身体を支える基本の筋肉を構築。
子供のうちに体幹トレーニングを行うことで、体幹の上手な使い方を身につけ、自然に身体の使い方が上手くなります。
4.手遊び。
・・・脳とリズム・感覚の向上。
脳を刺激するような手遊びを取り入れることで、脳が柔軟な動きに対応できるようになります。
まだまだ疑問に感じているものがあると思います!!
今回は、子供の意見の尊重についてです!!
子供は、すぐ飽きます。『面白い』と感じないものを2回繰り返そうとすると、飽きてしまい遊びに走ろうとすることがあります。大人としては、我慢してちゃんとやって欲しいものなので、時には叱ったりすることもありますが、そればっかりではいけません(幼児~小学校低学年)。子供は飽きると次の面白いことを見つけようとします。例えば、トレーニングで同じことをやろうとすると飽き、すると子供は行動に出ます。まったく関係なく遊びだしたり、トレーニングの範囲内で遊びを見出したり、新しいことを取り入れて楽しくしようとしたり…様々ですが、(自分自身で考えようとする)考える時間を与えることで、考える力がつきます。僕自身、子供から発見したこともたくさんあります。遊ぼうとするすべてが間違いではないことを頭に入れておくと子供が、今日はどんな様子なのかがわかります。もちろんただの遊びに走り出したときは注意が必要ですが、、、。
スポーツをしている子供で時々こういった子を見かけるときがあります。
『親の顔色を見て…』
『親の気持ちを考えて…』
…様々な原因があると思います。
・親からのプレッシャー。
・過度な親孝行意識。
・親との関わり方。
こういった子は、自分の気持ちを出すことができなくなる可能性があるので、押し付けず子供の意見を聞いてあげましょう。『どうしたいのか?』・『どうなりたいのか?』・『やりたくないのか?』意見を聞いたうえで親が判断しましょう。『~だろう。』と勝手に押し付けることは親子関係に関わると思います。楽しく・一生懸命・まじめに・楽しみながら・メリハリ(けじめ)をつけて、同じ方向性を持ってサポートしてあげることが一番自然に成長できると思います。
来週は、やっと本題!! トレーニング(運動)について、
例ををあげてお話したいと思います。
『間食が多いと太る。』
・・・といわれてきましたが、間食そのものが太る原因ではなく、間食の内容が太る原因なのです;;
間食自体は悪いことではなく、間食の内容を良くし、
空腹の時間を減らすことにより無駄なカロリー摂取を控える役割を果たしています。
例えば、晩御飯が遅くなりそうなときは、速めに間食をし、足りない分を晩御飯として食べるようにするとよいでしょう!また、おやつとしての間食は、カロリー摂取が過剰になりやすい傾向にあるので気をつけましょう。「腹八分目」というのは、この間食を上手く使うことからきています。
スポーツをする小中高校生、アスリートは、間食が非常に重要なカロリー摂取となります。スポーツ選手にとっての間食は、食事を補う“補食”。1日3食を規則正しく食べることが大切なのはもちろんですが、どうしても不規則になってしまう時や、朝練で朝が早い時、食事後~練習までに4時間以上空くような時、1日の練習が終わった後など、朝食・昼食・夕食の1日3食では量が足りないという場合には、間食(補食)で食事回数を増やして、栄養を確保しましょう。
内容に関してですが、
おやつとしては・・・フルーツや穀類、和菓子を選択するとよいでしょう。
捕食としては・・・おにぎり・パン等簡単に食べられる炭水化物。
スポーツ捕食は・・・おにぎり・パン・バナナ・乳製品・フルーツジュース等。
『腹八分目』+『間食』+『運動』=減量という方程式も成り立ちます!!